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2014年 06月 05日
昨年春に訪れて以来気になってた家庭を再訪問。父親がベッカー型筋ジストロフィーを患っているマリック一家。
部屋の中に入る前に、アブターレクに「マリックの病状が進行したか君の目で確かめてほしい」と言われ、そんなことできるかな...と責任を感じながらドアを開けると、誰が見てもわかるくらい父マリックは下肢の筋力低下が進行していた。 ↑2013/3のマリック ↑今回訪問時のマリック 昨年春はゆっくりだが不自由さを見せず歩いていたマリック。今は挨拶をするために壁に寄りかかるようにして立ち上がり、私たちに席をすすめた。下肢にほぼ力が入っておらず、顔色も悪い。以前より上半身に筋肉がついているのは上肢で体を支えるようになったからだろうか。 「昨年より症状が進行しているね」と伝えると、「去年会った時も歩いていなかった」と答えるマリック。対処療法、リハビリ療法などのフォローも受けていない為、症状の進行具合の自覚も曖昧になってきているのだろうか。 前回訪問時と同じく、子どもたちはマリックの横に座って黙って話をきいている。お父さんのことを心配しているのだろうか?同年代の子に比べると、2人とも素直で大人しい。 長男(14歳)がパソコンの修理屋で働いており、その収入とUNHCRからの月120 JD(約16800円)の食料クーポンが彼らの生活を繋いでいる。 「学校はどう?」と訊くと、はにかみながら「アルハムドゥリッラー(『おかげさまで』の意味でアッラーのおかげでと神への感謝の意味を込めてよく使われる言葉)」と答えた。 2人と一緒に紙風船と紙飛行機を折った。 隣の部屋で紙飛行機を飛ばし合いっこ。2人が控えめだがはしゃぐ姿にほっとした。昨年はまだ5ヶ月だった末っ子のムハンマドも大きくなってお兄ちゃんたちの遊びに加わろうと必死になっていた。 帰り際、次男のアナス(9歳)とシャヒド(7歳)と。 マリックの父、兄弟の1人も筋ジストロフィーで亡くなったとのこと。長男、次男アナスと三男ムハンマドの今後も心配だ。 たくさんのシリア人に会ってきたけど、マリック一家は、何て言うか、経済的にも社会的にもほぼ全てにおいて状況は苦しいけど、自分たちの品位は落とさず、正しくきちんと生きようとしている姿勢が見える。これからの道のりもアナスとシャヒドにとって困難なことが多いかもしれない。でも父と母が2人を懸命に育てようとしてくれているから、両親の言うことをよく聞いて、家族で支え合って乗り越えてほしい。 通訳で同行してくれたMichiさん曰く、マリックはきれいなフスハー(標準アラビア語)を話すとのこと。何か彼にできる仕事はないだろうか...機能低下を防ぐためのリハビリのフォローも必要だ。 少しでも生活の足しになればと、みなさんの寄付金から50JD(約7000円)を渡した。
by tamura_ikkyuu
| 2014-06-05 23:06
| ヨルダン
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