私の記憶の中で、リアルタイムで起きた戦争は湾岸戦争でその時小4だった。
休み時間が終わって先生が、
「イラクで戦争が始まった!」
と言いながら教室に入ってきたのを今でも覚えている。
戦争!?今の時代に戦争なんて起こるんだ...
青や緑の閃光が砂漠を照らし、爆撃される様子をテレビで見ながら、遠い国で起こっていることが、同じ地球上だと思えなかった。だから、自分が平和なところにいるという自覚も湧いてこなかった。
それからもイラク戦争、その後の武力闘争、現在起こっているマリキ首相側のスンニ派への武力行使と、今でも途切れる事なくこの国のどこかで戦闘が起きてきる。
私が平和なところだと自覚せずに日本で暮らしている間に、この国ではたくさんの人が傷ついた。
これはその湾岸戦争の時、クルド人がイラク政府に反旗を翻し戦った時に、フセイン政権側が遺していった戦車。今は子供たちの遊具の役割を果たしている。