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2015年 08月 28日
最近のシリアのニュースは残酷すぎる。
パルミラ遺跡を愛し、守り抜こうとした考古学者をISが惨殺した事件に始まり、その後のパルミラでの歴史的建築物の破壊、ギリシャとマケドニア国境での難民の流入を力ずくで食い止めるマケドニア軍、イタリアに向かっていた難民を乗せた船の座礁による200人を超える難民死亡者、ハンガリーとオーストリのア国境で冷凍庫を摘んだ貨物車から70名以上の遺体が発見され、それが貨物内での窒息によるものだったという事件。 どこからの難民かはっきり特定されてなくても、そのほとんどがシリア難民だとわかる。 国境の有刺鉄線を前に泣き叫ぶ子供、その子を抱えて走る女性の真っ白でフェイスラインにぴったりと巻かれたヒジャーブは私の大好きだったシリア女性のスタイルだ。 一体、何がどうなってしまったんだろう... あんなに平和に、幸せに暮らしていた人たちが、どうしてたった数年でこんな目に遭ってしまっているのか理解ができない。 配信されるニュースを見る度に、つらくなる。 状況はどんどん悪化して、記事の内容は日々胸が張り裂け、見るのもつらい方向へと進んでいる。 「もうニュースがつらくて見てられない」とシリア留学時代の友人(日本人)に言った。 すると友人から、 「気持ちはわかるけど、シリア人も頑張って生きてるんるやから暗くなってる場合じゃないで」 とメッセージが返ってきた。 ネットで映し出されるシリア人は、みんな必死で国境を越え、密航船に乗り、最後まで希望を捨てずに生きようとしている。私が彼らのニュースにいちいち胸を痛めている場合じゃないんだと。彼らは直面している苛酷な現実を、受け止めて、それでもなんとか生きようとしているというのに。 彼女の言葉にハっとさせられた。私がそんな気持ちでどうするんだと。 この刺繍は、イブラ・ワ・ハイトというシリア支援団体のもので、大切な友人が結婚祝いに贈ってくれたものだ。ダマスカスに住む女性たちの作品だとのこと。彼女らは紛争下の中、針と糸でシリアの希望を紡いでいる。一本一本に平和への想いが込められた刺繍。家を出る前、私はいつもこの刺繍から放たれるエネルギーをもらっている。 玄関に西日が射して、刺繍が照らし出す。 必死に生きるシリア人にも希望の光が一筋でもいいから差してほしい。
by tamura_ikkyuu
| 2015-08-28 23:44
| シリア
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