ふわーーーーーっ(口を開けて風を頬張っている)
トロッコの車窓から秋風をいっぱいに受ける。
嵐山はうっすらだけど色づき始めていた。
眼下に渓流下りを楽しむ船を見つけ、手を振る男子。
ほっ
慣れない街散策、一息ついて腰を降ろしたら、先に広がる庭園に思わず見とれる。
侘びとか寂びとか、これからでいい。
大人になったらふと思い出して、この庭にまた足を運んで欲しい。
(霊雲院 at 東福寺)
パタパタパタ...
「先生集合まだーーー?」
「あと10分」
「えー見るとこもうないよ...」
ぶつぶつ言いつつも足音に気を配りながら廊下を進む。
すぐ横では、強面のお坊さんがアジアからの招待客(たぶん)に座禅指導を行っていた。(大方丈 at 天龍寺)