IE9ピン留め

『Everything is upside down here...』

ダマスカスに居る友達からのメールにはそう書いてあった。

ロシア次第だと思っていた。
今回の安保理のシリアに対する決議案は、遂にロシアも賛成するのではないかとニュースで言われていて、そしたら制裁と言う名のリビアみたいな空爆が始まってしまうーーーー!!!
って、ここ数日はらはらしていた。
で、蓋を開けてみればロシアと中国は今回も反対。

ロシアvs西洋諸国。

シリアの領土を利用して、軽く冷戦状態。
反アサド政権派の中心であるイスラム同胞団に、アメリカ政府は2005年から資金援助を続けている。それは過去にアフガンを占領したソ連を排除するために、タリバンに資金や武器を援助していたのと全く同じこと。もしイスラム同胞団がアサド政権を倒したら、どうせタリバンみたいに見捨てるに決まってる。アメリカにとって、アサド政権が倒れたら同胞団に用はない。イラクから始まってどこまで中東を滅茶苦茶にしたら気が済むんだろう...

シリアに住んでる友達は、『反政府派による攻撃でも民衆が殺されている』と言っているけど、情報操作されているのかそういったニュースは日本には流れてこない。日本の報道は、アサド派が民衆を殺しているという内容がほとんどだ。
友達(イスラム教徒)は、マイノリティーに穏健だったアサド政権が倒れてイスラム同胞団が政権を握ったら、キリスト教徒ドルーズ族はシリアに居れなくなると言っている。
私は真実が知りたい。シリア国民は本当は何を望んでいるのか?

アラブ連盟がシリアに監視団を向かわせたけど、意味がなかったと報告している。
意味がなかったというのは、力が足りなかったというのではなく、そもそも監視する必要がなかったのでは?と考えてみたり。
チュニジアやエジプトはあんなにすぐに堕ちたのに、シリアは粘っている。国民も、兵士も、アサドも、みんな十分疲弊したことだろう。そろそろ平和に暮らしたいはずなのに...


# by tamura_ikkyuu | 2012-02-02 01:20 | シリア | Trackback | Comments(0)

介護制度のこと。

今日のTOLO PAN

(左上から時計回りに)パン・オ・ショコラ、イデー、世田谷バゲット

昨夜の夜勤のこと。
不穏のお婆さんがいるという報告を受けて病室へ向かう。
その人は何やら叫びながら、マットレスをはがし、力ずくでベッドを解体しようとしている。よく見ると右手に何やら拳大のネジ、それで窓ガラスを叩こうとしていた。こりゃ危険!と中に入ってお婆さんの手からもぎ取った。ネジがくるくる円を描きながら床に転がる。

ほっ...これでひとまず安心だ。

と一息ついたと思ったら、目の前にお婆さんの右フックが飛んできた!
ひゅっ!
咄嗟に上体を右へ傾け、左手でその人の右手首を掴む。
ふっ!
すると今度は左フックも迫ってきたので、素早く右手で受け止めた。

よっしゃーーーー!

これで今度こそ安心だと気を緩めた瞬間、お婆さんの叫び声とともに両足に激痛が走った...!
両手を取られたお婆さん、今度は私のスネを連打してきたのだ。

いだい、いだい、いだだぁーーーーーーーい!

お婆さんの目の奥には青い炎がゆらゆらしている。
私の目の前には星が飛び散った。思わずくずれそうになったけど、ここで負けてはいけない。
「落ち着いて、落ち着いて、ね?」
スネキックをスキーのターンよろしく左右によけながらなだめてたら、男性スタッフがやって来て後ろからお婆さんを両腕をとってくれた。

助かった....

スネの痛みが薄れて、気付けば爪を立てられた両手は擦り傷で血がにじんでいた。
いでぇ...お婆さんに感染症無いといいけど。
そう思いながらカルテを見てると、年齢がベンガルと2歳しか変わらないことを知って愕然とする。よく見ると若い。お婆さんじゃない、おばさんだ...道理で力が強いはず。

ベッドを和式布団に換え、危険物品を除去した。
興奮が止まないその人は、独語を繰り返しながら部屋中を歩き回り、素手で壁や床を拭いたりシーツをはがして畳むという行動を繰り返していた。
きっと働き者だったんだろうな...
旦那さんと2人暮らしで家でも昼夜逆転しているとのこと。旦那さんの相当な介護負担が想像できた。これから何十年と介護生活が続くんだろう。かと言って、有料(有料老人ホーム)に入所するとしたら、90歳過ぎまでで計算して、

一時入居金(平均800~1000万程度)+(月額25~30万円×12ヶ月)×30年=1億円
並みの人間が払えるかっちゅうねん...

特養(特別擁護老人ホーム)に入所できれば月額10万円代だろうけど、入所申請してから平均5年待ちだと聞く。特養では90歳だと若い方だ。100歳を超えられた明治生まれの方がたくさん入所しているし、収入や介護度等のふるい審査も厳しい。

有料で働いていた時、ある入居者さんの娘さん(70歳代)がこう漏らした。
「おばあちゃんが『あと5年は生きたい』って言うの。長生きはもちろんうれしいけど、そしたら私たちの家を売らなきゃねって主人と話してて...」
そこは一時入居金の要らない施設だった。自分たちの老後をの蓄えも底をつき始めているこういった人たちが、今増えている。ラグジュアリー感たっぷりの億ション高級有料老人ホームがどんどん建設されてるけど、大衆が望んでいるのは低コストの特養のような施設なのは間違いないはずなんだけど...ワタミの社長もそーゆーの作れば票を得れたかもしれないのにね。富裕層狙った有料バシバシ建てて、「私福祉に強いんです!」てえばられてもねー

高級有料は空室が目立っているのに、何故か施設不足という現況打開策として先日、厚労省が介護報酬の改定と『24時間地域巡回型サービス』といいう新しい制度を導入した。簡単に言うと、施設が足りないので在宅看護、介護へ移行するために24時間いつでもナースコールを押せば介護士が家に来てくれてトイレ介助等をしてくれるというサービスを作ったので施設も家も変わらないよーと謳ってるようです。

そんなうまい話があるんやろか...
介護士は常に地域のどっかで待機して、トイレコールが鳴ったら夜中でも明け方でも自転車走らせてお宅訪問するってことよね。...口では簡単に言えるけどけっこうハードな業務ですよ。何軒のお宅の住所も網羅してなくちゃいけないし、各家庭で勝手が違うのでドアの開け方、患者の介助方法、おむつの種類に当て方、それぞれ覚えるの大変なんですよ。もし介護士の待機人数を超えるナースコールが一気に鳴ったらどーするんでしょね?「すみませんが、別の方の介助をしてるので、トイレあと1時間我慢して...」みたいなこともあるでしょうに。介護士さんの労働環境を想像しただけで大変そう。

決して在宅を批判してるわけではないんです。どの人も自分の家で生活できればそれほど幸せなことはないでしょうし、実際私も在宅看護の仕事をしているので、在宅の重要性、必要性は日々感じている。でも、行政の苦肉の策的な感じがひっかかる。

しかも、この新制度にも腹が立った。↓(以下ニュースより抜粋)
『自立支援を進めるため老人保健施設では在宅に戻した率が高いほど報酬を手厚くする。重度化予防でリハビリを積極的に行った訪問介護事業者や施設事業者に対し、加算する。』

こういう制度って、報酬獲得の為に何でもかんでも在宅へ追いやる施設が増えるんじゃないかしら?

# by tamura_ikkyuu | 2012-01-28 02:08 | 日本 | Trackback | Comments(4)

今好きなパンのこと。

最近このパンにはまっている。

パンはその人の好みがあるから、自分でおいしいと思ってても自信を持って薦められない。
でもここのパンが今、とても好きなので書くことにした。

バターと弾力。
ここのパンの魅力は?と訊かれたらそれ以外は思い浮かばない。

私は自分がどういうパンが好きなのか、今までよくわからなかった。
だからおいしいパン屋を教えてもらって、それを食べ、
「確かにおいしい...」と思っても、どこがどういう風においしいのかが上手く伝えられない。
カマンベールとか生ハムとかのせたら、どんなパンでもでもおいしいわい!と思っていた。

でも、ここの食パン『東山』を初めて買ったとき(ちなみにサイズわかりにくいけど、通常の食パンの一斤と同じくらい)、2人で一瞬でたいらげてしまったのだ。何も付けずにただちぎってむさぼり食った。鼻腔を突き抜けるバターと力強いけど弾力のある食感。

平静を取り戻し、後に残ったパン屑を眺めながら理解したのは、私はこのパンが好きだということだった。パンにおける欲というものを完全に吸い取られてしまった。

それから毎週買って帰る。
週一回行っている夜勤がそのパン屋の近くなので、夜勤明けに通っている。
焼きたての東山一斤(1ホール)を抱えて帰る。
シャワーを浴び、仮眠をとって目覚めると、キッチンいっぱいにバターのかおりが広がっている。

私は食べ物に関しては同じものを食べ続ける傾向があるので、最初は一切の浮気をせずに東山だけを買ってたが、年明けくらいからベーグルやチョコクロワッサンにも手を出すようになってきた。
ベーグルの弾力も言葉にならない。噛み締めたら顎がトランポリンのバネのように咀嚼を止めることができないのだ。クロワッサンもサクサクと限りなく、チョコはの甘さは潔かった。

今朝も夜勤明けに立ち寄る。
東山は半斤にして、イングリッシュマフィンを購入。
そしたら、「いつもありがとうございます」と帰りがけに言われてしまう。
ば、ばれてた...
週一回、曜日不定で東山を抱えて帰る私の姿に、お店の人は気付いていた。
赤面でうつむき加減に小礼する。凄く東山のファンだということを伝えられずに、店を出た。
伝える必要は無い。こうして足繁く通っていることがファンの証拠なんだから。

仮眠前にビーフシチューを煮込んだ。イングリッシュマフィンを讃えるために。(どうしてビーフシチューに合わせたかったのかは不明)

ここまで一気に書いてから、お店のHPは無いことを知った。
噂の食べログにて↓
TOLO PAN TOKYO
# by tamura_ikkyuu | 2012-01-20 00:12 | 食べ物 | Trackback | Comments(2)

17年目の1.17

早いね。

もう17年目。
年が明けて三連休が終わったら、その日は静かにやって来る。
湖面に水鳥が降りてくるように、すーーーーっと。
そして記憶を確かめたら、また音も立てずに飛び去っていく。

今年も5時40分の目覚ましで起き、布団の上でラジオのスイッチを入れた。
5時46分の電波に乗って、籠った音が部屋に伸びる。
神戸のことを想って祈る時間。今朝も寒い。

東日本の震災からも随分経った気がするけど、まだ1年も経ってないことに気付いて驚く。
起こったことが大き過ぎたせい?問題が何も解決されてないせい?

でも阪神大震災だって、こうして静かに迎え入れるまでに、それなりに時間がかかってたのかもしれない。私は中学生だった。考える事は大人たちがやってくれた。

だからきっと、少しずつ。
# by tamura_ikkyuu | 2012-01-17 23:33 | Trackback | Comments(0)

ワタリウムでミレイ展。

ミレイ先生だけに的を絞った特別展って、滅多に開催されなくて(私のリサーチの甘さもあるんだけど)、今まで一度しか見たことない。

そしたらこの前、平日の休日にどこかへ行こうとググってた時、ワタリウム美術館でミレイ展をやってたのでびっくりして飛び上がりそうになる(大袈裟じゃなく)。

ワタリウムでミレイ展...?

一度行った企画展の場所も思い出せないくらい(トーキョーだった)地味な場所で行われてたというのに。
私の中でワタリウムのイメージは、おされな企画展やってて、富裕層のおされさんが現代アートを見に来る、何となく敷居の高いミュージアムだった。

こんなとこでソロの特別展やって大丈夫なんだろうか。
と、勝手に失礼な心配をしながらワタリウムへ向かった。

ワタリウムは4階建てでワンフロアごとの敷地は小さめで2〜4階が美術館になっている。エレベーターのドアが開くと、まず入口すぐに実寸大の北斗七星の庭が。
作っちゃってるよ...(それだけでミレイファンは大興奮)
しかもこんな狭い空間に枯山水が馴染んでる。右手のガラス窓からは青山通りが見えるというのに。


先生のデザインした天袋もいくつか再現。
『月』の取っ手やモダーンな素材の合わせが素敵。欲しー欲しー。

そしてさらに進むと...市松模様の実寸大まで登場。
もしかしてワタリウム、私よりもミレイ好き?
しかも、苔もほんものだし。ワタリウムの会員になろうかしら。

↓上の階から。

私にこの庭下さい。

ミレイ先生愛用のコートと書された文字、『庭』。
先生、やっぱ貴方が好きです。

そして、最上階は360度パノラマ・ミレイ・ワールド。

中央に腰掛けて、ミレイ庭を堪能できる。
先生の貴重なお言葉も随所随所に散らばっていて、丁寧に読させていただいた。
ここの座布団(クッション?)が石をモチーフにしていて、座りやすい上にかわいかった。この石座布団欲しいと思い、帰り際に売ってくれないか交渉したんだけど駄目だった。

そして、私がワタリウムのミレイ展に浸っている頃、

偶然にも姪っ子は東福寺にてミレイ庭園デビューを果たしたとの事。
# by tamura_ikkyuu | 2011-12-21 00:21 | 日本 | Trackback | Comments(2)
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